ディストピア TOKYO

痴漢対策:電車内に防犯カメラ

by on 11月.17, 2009, under タウン情報

potlatchです。あまりのことにグラグラと目眩が・・・

▼<強姦>痴漢後に性的暴行…容疑の49歳逮捕 警視庁(毎日新聞)
 http://mainichi.jp/select/jiken/news/20091031k0000m040054000c.html

▼痴漢→婦女暴行 巨大ターミナルで“見殺し”にされた女子高生の悲劇(産経新聞)
 http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/091114/crm0911140701000-n1.htm

 ・・・詳細はかきません。誰ひとり気づいてくれない、止めてくれない。その無力感を思うと・・・言葉もありません。
 いや見ていました。防犯カメラが。もちろんジッと見てるだけです。止めてくれるわけではありません。事件発生(10/2)から犯人逮捕(10/30)まで約1ヶ月。もちろん犯人がつかまらないよりつかまった方がよいに決まっています。しかし駅のホームや駅構内や改札、地下街や便所の周辺にも、あれだけ監視カメラつけといてこのザマかよ!オイ! 

 近年、駅には自動改札と監視カメラまかせで駅員がほとんどいない状況です。いたとしてもダイヤを乱れさせないよう、乗客を無理矢理車内にすしづめに押し込むのにせいいっぱいです。ワンマン運転も当たり前になりました。いわゆる人減らしと、巷にいわれるような車内犯罪(事件)の増加は明らかに相関関係にあるのでは? 駅での飛び込み自殺も増えているように感じます。
 監視カメラとうざい車内放送でアンゼンアンシン「気分」は得られても、監視カメラが見てようがなんだろうがおかまいなしの凶悪犯罪には対処できない。どころか、この対処のできなさ自体が、監視カメラ「万能幻想」の弊害ではないかと思えてしかたありません。にもかかわらず・・・
   ↓

▼痴漢対策:電車内、防犯カメラを 1都3県警察、鉄道事業者招き会議
 毎日jp
 http://mainichi.jp/select/wadai/news/20091026dde041040005000c.html

 電車内の痴漢対策を推進するため、警視庁と埼玉、千葉、神奈川県警は26日、JR東日本や東武鉄道、西武鉄道など首都圏の16鉄道事業者を招き、初めての官民会議を開催した。警察は電車内に防犯カメラを設置するよう事業者に要請した。乗客のプライバシーやコスト面から設置に消極的な事業者もあるとみられ、事業者側の対応に注目が集まる。

 警視庁は22~24日、ホームページで電車内の痴漢に関する緊急アンケートを実施し、約2100人から回答を得た。痴漢を防ぐための手段(複数回答)を聞いたところ、「駅構内、電車内の巡回警備」を挙げた人が82%で最も多く、「警察による取り締まり強化」(75%)▽「駅構内、電車内の防犯カメラ設置」(74%)▽「放送による注意喚起・警告」(62%)--と続いた。また、女性回答者(約940人)の約83%が「痴漢にあったことがある」と答えた。

 こうしたアンケート結果を踏まえ、警察側は、JR埼京線など痴漢が多発する路線を走る電車内に防犯カメラを設置するよう求めた。また、会議で警察側と鉄道事業者は、痴漢は絶対に許さないとする共同宣言を採択。車内放送やポスター掲示などを通じ、痴漢撲滅の機運を高めることを確認した。 』

 回答項目をぜひ見てみたいものですが、少なくともアンケート結果をふまえれば、警察は第一に、鉄道事業者に駅員を増やすよう要請すべきでは? 
 だいたい混雑時の車内で起こる痴漢行為を、どのアングルだったら防犯カメラにおさめられるんでしょう? それは痴漢野郎の盗撮行為とどれだけ違うのでしょうか? こんな事件が起こってもまだカメラで「抑止効果」がえられると思っているのでしょうか。カメラに車内放送に啓蒙ポスターと「またぁ?」な対策しかアドバイスできないってのはどうなんでしょうか?
 どうもピントがずれている、いや、犯罪にかこつけて警察主導の監視体制を広げたいだけにしか思えません。
 


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