ディストピア TOKYO

パブコメ

またしても前田センセイかよ!!?? 青少年健全育成条例問題。

by on 3月.12, 2010, under New!! ネットカフェ規制, タウン情報, パブコメ

3.13 ネットカフェ規制反対!!! 新宿繁華街デモ

 potlatchです。今回のネットカフェ規制条例、条例案ではボヤかされてますが、「青少年健全育成」ようするに「子どもの教育上よろしくない」という大義名分が、最初からチラホラしています。

 ex) インターネットカフェ等の対策に関する意見募集について(警視庁生活安全課インターネットカフェ等対策プロジェクト)

  『24時間営業の形態をとる店舗が大多数を占め、家出や深夜徘徊をする少年のたまり場となっているほか、フィルタリング機能を導入していないコンピュータの使用により、少年が違法・有害情報に触れるおそれがある』

 例の有識者報告書「インターネットカフェ等を利用した犯罪事例」22事案のうち、4件が「青少年」「児童」かんれんです。
 しかもですねみなさん。4件が4件とも、援助交際や出会い系サイトなど「性行為」に関連した内容。「保護者のみなさん、どや!」て感じです。いまやネットカフェは「悪所」ってことになってるようです。

 ワタクシの印象では、これまで行ったことあるネットカフェ、会員制のとこも、そうじゃないとこも、特に夜は咳払いすらはばかれる「異様に静かな場所」、むしろ図書館とかに近い感じするんですが、そんなにネカフェでセックスしてんですかね? どうも腑に落ちません。

 それはともかく、日本は男子18歳、女子はなぜかさらに若く16歳でケッコンしてヨシの国ですから、セックス・性にかんする知識は早めに得ておくべきかと思います。性感染症、HIVウイルス感染、のぞまない妊娠、性暴力被害など、(性別にかかわらず)心身にダメージの大きい事態も、本人が望もうが望むまいが、起こるときは起こってしまいます。

 このうち、性感染症、HIVウイルス感染、のぞまない妊娠は、コンドームの使用であるていど防ぐことができます。しかし、そういった基本的なことすら「教えない」=性教育バッシング、「みせない」=エロ雑誌のゾーニングなど、「やらせない」=深夜外出規制などを率先してやってきたのが東京都(東京都教委)であり、石原都政です。いわゆる純潔教育というやつですね。
 (「太陽の季節」作者がどの面下げて言うか、といま思った人たぶん多数)

 あまりに何でも規制するものですから、慎ちゃんや都教委のみなさんがいったいどんな「わいせつな想像」をしているのか、かえって不安になるきょうこのごろです。

 そうしたせいしょうねんけんぜんいくせいの波が、ここ数年、「表現の自由」侵害やインターネット規制の大義名分になってることで大きな問題になっています。(児童ポルノ法案など)

 そしてなんと、この春の都議会に、ネットカフェ規制と同時に提出されてます「東京都青少年健全育成条例」改悪。これについて、ディストピアTOKYOでも取り上げてください!とのメール、多数いただいております。
 どうみても連動してます。警視庁がらみだし、

 なんたって! またしても!! あの前田雅英センセイですよ!!!

▼第28期東京都青少年問題協議会答申「メディア社会が拡がる中での青少年の健全育成について」
 前田雅英(首都大学東京法科大学院教授)(専門部会長)

 ・・・・こう毎回毎回、何度も何度も、まいどおんなじ人を重用するのっておかしくないですか?? 昨年の安全安心まちづくりのときもこの人だよ? しかも首都大学東京(旧・都立大学)のセンセイじゃないですか。東京都のご意見番、しかも「犯罪は減少しているにもかかわらず、体感治安は悪化する一方」だと脅しまくって食ってるってことか? 前田センセイが下げてるんじゃないですかね? 体感治安。 

 こんかいの青少年健全育成条例の改悪、すみませんちゃんと追えてないので、いただいたメールからご紹介させていただきますね。 
 国レベルでは紛糾しまくっている事案を、自治体レベルで条例として先行、成立させ、既成事実をつくってしまおうというところが、サイバー犯罪条約の国内整備法(共謀罪など、問題大アリのもろもろ法案が何度も廃案になってる)に先行する側面をもつ「ネットカフェ規制条例」案提出と、構造的にもとてもよく似ていると思います。あとパブコメ募集して反対意見9割なのにスルーとか!!

 というわけで、長くなりましたが以下、東京都青少年健全育成条例モンダイです!! こちらも要チェック!

<東京都青少年健全育成条例 主な改正内容>
  ・青少年にとって安全・安心な携帯電話を都が推奨する制度を創設
  ・青少年使用の携帯電話等について、フィルタリング解除の手続きを厳格化
  ・児童ポルノの根絶と、児童をみだりに性的対象として取り扱う風潮の助長を抑止
  (都、事業者、都民の責務として明記)

 『 (1月)14日に第28期東京都青少年問題協議会の答申がまとめられました。その内容が、インターネットや漫画等の表現の自由を著しく脅かすものと危惧されております。パブリックコメントの際に、1581件の意見が寄せられました。この答申が決定された総会を傍聴した人の情報によると、賛成意見は1割に満たなかった、つまり 9割以上は反対意見 だったそうです。それにも関わらず、表現の自由を脅かしかねない答申が通り、近々条例に反映されるものと思われます。

 説明すると長くなってしまいますので、詳細は以下のURLをご参照願います。
  http://www.metro.tokyo.jp/INET/KONDAN/2010/01/40k1e100.htm
 答申の概要:http://www.metro.tokyo.jp/INET/KONDAN/2010/01/40k1e101.htm
 パブコメ結果概要:http://www.metro.tokyo.jp/INET/KONDAN/2010/01/40k1e102.htm
 答申本文:http://www.metro.tokyo.jp/INET/KONDAN/2010/01/DATA/40k1e100.pdf  』

『 東京都青少年健全育成条例について、新たな情報が入ってきたのでお知らせします。条例案を入手した人がネット上にアップして  いるので、そのサイトのリンクを紹介いたします。
 http://fr-toen.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/post-cbc1.html

 2ちゃんねるの書き込みになりますが、この条例案を簡単に説明すると、

 a.利用者と事業者から無意味にテラ銭を巻き上げることのみを目的とした携帯電話の推奨制度の導入(第5条の2)、
 b.児童ポルノを理由とした根拠なく曖昧な定義に基づく創作物(図書類又は映画等)の有害図書・不健全図書指定対象への追加(第7条第2号、第8条第1項第2号、第9条の2第1項第2号)、
 c.青少年の情報アクセスを超えて一般の情報アクセスに多大な制限を加えることになるだろう、1年間で不健全指定を六回受けたものに対する東京都による必要な措置の勧告・公表の導入(第9条の3)、
 d.都民は児童ポルノをみだりに所持しない責務を有するとする児童ポルノ所持の違法化(第18条の6の4。ただし、罰則はなし)、
 e.児童ポルノを理由とした曖昧な定義に基づく東京都に対する保護者と事業者に対する指導・調査権限の付与(第18条の6の5)、
 f.親から子供の監督権を奪い、子供の情報アクセス権・プライバシーを無視する形での携帯電話フィルタリングのほぼ完全な義務化と、携帯電話フィルタリングについての東京都に対する携帯電話事業者への勧告・公表・調査権限の付与(第18条の7の2)、
 g.青少年のインターネットの利用についての行政機関(想定しているのは主として警察だろう)による東京都への通報制度の導入と東京都に対する保護者への指導・調査権限の付与(第18条の8)

 という、表現規制、言論弾圧、ネット規制だらけの条例案となっており、ネット上で大きな騒ぎとなっております。

 『東京都青少年問題協議会の答申を踏まえなどと書かれておりますが、専門部会長はかの悪名高い前田雅英氏ですから、中立性も客観性も担保されるわけがありません。

 国の児童ポルノ法案が廃案になったのに先走っていいのかと聞いたら、努力義務だから大丈夫と言っておりました。』

ご参考)

▼「東京都青少年健全育成条例」の改定案について
 2010年3月10日 全国同人誌即売会連絡会
 http://sokubaikairenrakukai.com/news1003.html

上記サイトよりさらにご参考)

▼ITメディアニュース(2010年03月09日)
「漫画・アニメの『非実在青少年』も対象に 東京都の青少年育成条例改正案」
 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1003/09/news103.html

▼「東京都青少年健全育成条例改正問題のまとめサイト」
 http://mitb.bufsiz.jp/

▼「条例改正案全文の書類データ」
 http://www1.odn.ne.jp/himagine_no9/20100224.pdf

▼藤本由香里氏
「都条例“非実在青少年”の規制について」
 http://twitpic.com/176xew

▼山口貴士氏
「弁護士山口貴士大いに語る」
 http://yama-ben.cocolog-nifty.com/ooinikataru/2010/03/post-a2d1.html

▼中杜カズサ氏
「東京都青少年育成条例改正案における表現規制の危険性について語る」
 http://d.hatena.ne.jp/nakakzs/20100228

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