ディストピア TOKYO

豆知識

監視カメラの近未来。わたしたちは常に、すでに監視されている

by on 12月.27, 2009, under タウン情報, 豆知識

起きたら投げ文がきてました!

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今年の春に発表された「異常行動検知型監視カメラ」の試験運用の報告。
「複数の人間が集まる」・・・「違法」集会
「急に追いつき停止後急に立ち去る」・・・ひったくり
「多方向から蝟集する」・・・喧嘩
などなどを感知するという「すぐれもの」の次世代監視カメラ。

この世に生きる者は街頭で鼻をかんではいけません、ましてや鼻くそなどほじってもなりません。
監視カメラにコソーリと撮影・記録されます。

街頭でタバコを吸ってはなりません。
記録映像から誰がタバコを吸っているのかを割り出され、過料を徴収されます。

街頭で知らない誰かと語らって歩いたり密会・密談してはなりません。
個人的な交友関係も逐一記録されます。警察の脅しのネタになります。

顔や姿勢、歩行のクセなどのの生体識別を組み込めば、特定の人物を常時監視することも不可能ではありません。
渋滞情報を把握するためだという理由で導入された「Nシステム」は、今や犯罪捜査に欠かせない装置に、
さらには特定のナンバー車両がどの場所を走っているのかを監視することにも転用されています。

相互監視社会と一望監視システム、草の根の相互監視と為政者の治安監視。
この世に生きる者はすべて自らの身を奴隷として喜んで差し出す。

共謀罪を制定したがる連中とは、生活者が為政者の意に添うように、異議を申し立てないように奴隷化したいのだ。
安全・安心という草の根の監視圧力を巧みに利用しながら、一切の「逸脱」を許されない絶望都市は完成されていく。

////////以下資料/////////

▼JR川崎駅東口に高機能防犯カメラ 歓迎『犯罪抑止に』 不安『市民も写る』(東京新聞 2009年12月23日)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20091223/CK2009122302000063.html?ref=rank

 街頭でのケンカなど「異常」を検知する高機能「防犯カメラ」が、全国で初めて設置されたJR川崎駅東口。試験運用が始まった二十二日、地元住民や警察関係者から「犯罪抑止につながる」と歓迎の声がある一方、運用への不安も漏れた。
 防犯カメラの映像が配信される川崎署で運用開始式が行われ、山崎豊署長は「街頭犯罪抑止や、事件発生時の適切な検挙活動などに努めたい」とあいさつ。川崎駅前商店街連合会の馬場義弘会長(72)は「全国初ということは、川崎はそんなに治安が悪いのかな」と苦笑しながらも「ひったくりなどが後を絶たない。地域の安心安全のために利用してもらいたい」と語った。
 システム開発会社のスタッフらが駅前商店街で演じた“乱闘”を検知したモニター画面が披露されると、参加者らからは感嘆の声も。
 現在、川崎駅周辺では地元商店街などが設置した防犯カメラ二十三台が稼働中で、事件発生時には警察の要請で提出し、摘発につながった事例もあるという。ただ、都心などで進む警察による防犯カメラ設置は、プライバシー侵害につながるとして異論も多い。
 市民団体「監視社会を拒否する会」の共同代表で、上智大文学部の田島泰彦教授(57)は「犯罪者だけがカメラに写るわけではなく、市民の肖像権も侵害される」と危ぶむ。その上で「監視カメラの有効性をはっきりと示すデータはない」と指摘する。街頭防犯カメラ問題に詳しい武藤糾明弁護士(39)も「行動が不安定な障害者らに迷惑がかかりかねない」と主張。「警察の乱用を防ぐため、一定の歯止めが必要だ」と訴えた。
(堀祐太郎)

▼高機能防犯カメラ:異常感知で自動通報 川崎駅東口、50台で効果検証/神奈川(毎日新聞 2009年12月23日地方版)
http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20091223ddlk14040291000c.html

◇警察庁モデル事業
 異常を感知すると自動的に警察署に知らせる機能を持つ街頭防犯カメラ計5台が22日、全国に先駆け、JR川崎駅東口の川崎駅前交番と近くの銀柳街商店街で運用を開始された。警察庁のモデル事業で、4月までに周辺2キロ四方に計50台を設置し、効果を検証する。一帯は昼夜を問わず人通りが多い繁華街で、犯罪の発生件数も多く、地元では効果に期待する声も上がった。
 商店街のカメラは、高さ5メートルほどに設置された=写真上。川崎駅前商店街連合会の馬場義弘会長(72)は「窃盗や空き巣、万引き被害があるので歓迎している」と話す。東京都大田区の主婦(46)は「子どもが1人で歩いている時に安心」と話していた。
 同日の運用開始式では、「異常行動検出機能」のデモ画像が公開された。人が倒れたり進入禁止区域に車が入るなど、通常と異なる動きがあると、該当部分を赤枠で囲み、アラームで川崎署に異常を知らせる。県警生活安全対策室の担当者は「常時モニタリングする必要がないので、人員をかけずに済む」とメリットを説明する。
 同商店街でひったくりを目撃したという川崎市川崎区の無職、下畠憲三さん(71)は「本当はお互いに犯罪を防いでいければいいのだろうが、仕方がない。昔は(カメラは)なくても良かったのに」と複雑な表情だった。【山田麻未】

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