ディストピア TOKYO

都議選ガイダンス 無所属の巻 福士敬子議員(杉並区選出)

by on 7月.10, 2009, under タウン情報, 豆知識

 potlatchです。都議会においてはいわゆる「一人会派」の議員さんもいらっしゃいます。

 自治市民’93の福士敬子(よしこ)議員(杉並区選出)は、全国でも異彩を放つ市民派議員! オリンピック誘致問題や防災訓練など、石原パフォーマンス都政について、ビシビシ質問をしてきた結果、発言の場をどんどん削られるというメにも遭ってます(!イジメ?)

 「安全・安心まちづくり条例」について、一貫して反対してきた数少ない都議さんでもあります。HPにて、こんかいの「改正安全・安心まちづくり条例」に反対の立場をはっきり表明してますので、以下にご紹介!

▼都議会議員福士敬子のページ
 http://www.asahi-net.or.jp/~PQ2Y-FKS/index.html

「2009年 第一回定例会:談話 不安なまちづくり条例と不安な小児病院廃止」
 http://www.asahi-net.or.jp/~PQ2Y-FKS/gikai/0901.html

・不安なまちづくり条例 繁華街ってどこ?
 安全・安心まちづくり条例が改定された。元々何が安全なのか安心なのか、人によって受け止め方が違う「感覚」を条例化して、枠をはめること自体に無理がある。その上、今度は考え方として「繁華街等で」というが、「繁華街」とはどこかと聞いても、行政の答えはない。○○銀座という商店街もよくあるが、にぎやかな○○銀座もあれば、シャッター通りの街もある。その範囲も不明なまま、指針で決めると言う。
 その規定も無い「繁華街」でパフォーマンスをする時、「多大な迷惑」「街の秩序を乱した」と誰がどのように判断するのか? 運動団体の街頭宣伝も、ある人が「そんなこともあるのか、ためになった」と思っても、他の人がうるさくて多大な迷惑になるということはある。
それらの表現活動を、法的知識も無い人々の自警にゆだねられるとしたら恐ろしい事になる。マンションのビラ入れなども、すでに議会報告ですらガンとしてポスティングを拒否するところが増えた。了解を得ようとすると、時には「警察呼ぶよ」とまで言われたりする。自分から情報切りをしていることすら気がつかずに・・・・。
 行政は罰則規定はなく、努力規定だというが、警察は枠の無い感覚的好き嫌いの判断で、いくらでも取り締まれることになる。これほどアバウトで締りの無い条例を、なぜ今、拙速な形で出してきたのか、それが一番恐ろしい。そしてもっと怖いのは、マスコミが問題にもしないことだ。無知と無関心が増え、「茶色の朝」が来る。
  ※茶色の朝 : 突然「茶色のペット以外は飼ってはいけない」という法律ができたことで起こる変化を描いた反ファシズムの寓話。

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▼2003年 第二回定例会:談話
http://www.asahi-net.or.jp/~PQ2Y-FKS/gikai/0302.html

・安全カミソリと同義の条例 議会を通過
 今回も討論は却下されたが、地域に大きな影響を与える議案として「安全・安心まちづくり条例」が出されたので、これについて述べる。
 この節は、条例名で都が市民をごまかすようになった。「安全・安心まちづくり条例」のネーミングで、犯罪防止のためと聞けば、一般市民は誰しも良いことだと思うに違いない。議会内でさえも多数がそう考え、この条例は可決された。
 しかし、条例制定に至る「東京都安全・安心まちづくりについての報告書」を読むと、住民の連帯意識の希薄化、規範意識の低下、国際犯罪組織の進出など で、犯罪は増加し、犯罪の傾向も国際化・組織化・巧妙化しているので、警察の捜査や未然防止活動も困難になってきている。だから、都民は自警団をつくり集 団住宅には監視カメラを付けなさい、それが責務だと言うが、警察の活動強化のために、人員を増やし、警察官の教育を向上させるのではなく、単に都民に責任 を押し付けただけとしか思えない。
 監視カメラで隣人たちをチェックし「防犯」と言う以上、犯罪を犯す前に「あの人は怪しい」などと警察に言わせたいのだろうか。それが住民の連帯意識を深 めると、懇談会の有識者たちは、本気で考えたのだろうか? あるいは、国際犯罪組織がカメラを意識して犯罪を控えるというのだろうか? 事後の犯罪検挙に 役立つのでは、「防犯」とは言わないのだから・・・。有識者ともあろう方々が、こんなコッケイなことを真面目に話し合ったとしたら、彼ら自身、大人とは言 えない。あるいは、承知で禍根を残す条例に手を貸したことになる。
 私の住む杉並区では、一足先に同主旨の生活美化条例ができたが、すでに監視社会・罪人つくりの社会観が始まっている。先般、区は公共トイレに落書きした青年を告発。彼は、器物損壊で捕らえられた後、検察は建造物損壊という刑事罰で起訴している。
 告訴した区は、落書きも度重なれば犯罪につながることを恐れたというが、書かれた文字が「反戦」「スペクタクル社会」は告訴し、隣にあった別人による 「悪」の落書きは放任している。検察も、ペンキ塗装料7万円で済む軽犯罪を、それで終わらせず、政治犯づくりに励んでいるかのようだ。
 日常的使用を誤れば危険なカミソリを売るために、「安全カミソリ」と命名したそうだが、この種のいわゆる安全条例も同じようなものである。
 こうして、うっとうしい監視社会のみならず、「反戦」を口にすれば「非国民」「犯罪者」にされる社会が目の前にあり、密告者をつくる社会が生まれかねない。かつての戦争時代のように・・・。
 「犯罪の防止に配慮した環境の整備」を本気で考えるのであれば、下町のような、隣人を愛しお互いを知り合える社会をつくることが先決なはずである。

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▼2003年 第一回定例会:一般質問
http://www.asahi-net.or.jp/~PQ2Y-FKS/gikai/0301a.html

◎ 芸術振興策について
○ ヘブンアーティスト選定について

 ヘブンアーティスト制度が選定者や都民の関心を得たようですが、芸術振興策において、都が特定のジャンルに偏ってアーティストを選定し、支援策を行う事 はジャンル外のアーティストにとってはマイナス面もあると考えられます。ヘブンアーティストにおけるジャンル選定およびアーティスト選定について、公平性 の担保をどのようにして行っているか、お伺いします。

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 いや〜、こういうマトモな都議がせめて半分いたらなあ・・・慎ちゃんも ↓ もう少し慎重になってたでしょうねえ。たぶん来ませんね、オリンピック(祝)

▼アジア女性資料センターHPより
 http://ajwrc.org/jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=471

・石原都知事がまた女性蔑視発言:IOC評価委員長に対し

 「ババア発言」など、多くの差別的発言で知られる石原慎太郎東京都知事が、6月5日(金)に行われた定例記者会見において、IOC評価委員長に対する侮蔑的な発言を行っていたことが明らかになりました。
 石原都知事は、五輪招聘担当副知事を交代させた理由を説明する中で、広報東京都臨時号にIOC評価委員会のナワル・ムータワキル委員長のクローズアップ写真が掲載されていたことについて、
 「よほど若くて超美人ならわかるけど、あの人、元美人ではあるけどね、あれ見て、だれが、これはだれだかわからないんだよ。そんなものがばーんと出てきてね、だれが興味持ちますか」
 と述べています。公職に就いている女性に対して容姿や年齢を理由に侮蔑する発言を行うことが、果たしてオリンピックを招致しようとする都市の首長に許される振る舞いなのか、問われることは間違いないでしょう。

▼石原知事記者会見(2009年6月5日)
 http://www.metro.tokyo.jp/GOVERNOR/KAIKEN/TEXT/2009/090605.htm


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