ディストピア TOKYOFreedom Against Safety & Security
Anti Public Welfare Action

☀3.17 ネットカフェ規制反対!!! お昼休みは都庁前へ ☀

　「原子力都市」。ずいぶんと直球なタイトルだが、それだけの深みを持って現在における都市のありよう、そしてその管理システムの根源が書かれている本だ。
　公園の落書きや、喫煙などに対する禁止といった、進行する管理社会化に抗してきた矢部史郎。彼が六ヶ所村、むつ市、柏崎市、厚木市、京都市などの日本各地を歩き、導きだしたのは社会を管理するシステムの根源と原動力に原子力管理の技術があったということである。
　管理技術のユートピア＝ディストピアとしての都市、そしてその破れめとして息吹くさまざまな力がせめぎあう都市。その様が活写されている本書は、管理に抗する人間のために、語の本質的な意味において指針となり地図となるだろう。

目次：
柏崎 /（旧）上九一色村 サティアン跡 / 呉 / 砂丘 演習 / 京都 / むつ / 川口 / 日本ピラミッド / 硫黄島 / 広島 / 両国 隅田川テラス / 恐山 / 圏央道　筑波山ジャンクション / 藤里町 / 厚木 幽霊病院 / 総論：原子力都市と海賊 / 教育と都市について

矢部史郎［著］
3月12日発売・以文社刊 1,680円（税込）