ディストピア TOKYO

【10・3緊急行動】わしらの仕事は「犯罪」なのか?!墨田区の資源ごみ持ち去り禁止条例に反対!

by on 10月.01, 2010, under タウン情報

わしらの仕事は「犯罪」なのか?!
墨田区の資源ごみ持ち去り禁止条例に反対!
10・3緊急行動への参加・賛同の呼びかけ

山谷労働者福祉会館
http://www.jca.apc.org/nojukusha/san-ya/
山谷ブログー野宿者/失業者運動報告
http://san-ya.at.webry.info

【10月3日、浅草を出発するサウンドデモを予定しております】
◆場所:待乳山聖天公園(浅草駅より徒歩10分・台東区浅草)
(公園までの地図)
http://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&rlz=1T4TSHD_jaJP346JP346&q=%E5%BE%85%E4%B9%B3%E5%B1%B1%E8%81%96%E5%A4%A9%E5%85%AC%E5%9C%92&um=1&ie=UTF-8&sa=N&tab=wl
◆時間:3時より集会&デモ出発予定

 一人でも多くの方の賛同・ご参加を必要としています!ぜひ、ぜひご参加ください。詳細が決まりましたらこちらhttp://www.jca.apc.org/nojukusha/san-ya/にて告知いたします。注目・ご支援をよろしくお願いいたします!

墨田区の資源ごみ持ち去り禁止条例に対する声明: わしらの仕事は「犯罪」なのか?!

◆わたしたちは墨田区をはじめ山谷、隅田川、竪川、錦糸町などに暮らす野宿当事者とその支援者です。
 墨田区議会において、アルミ缶や古紙などの回収についての条例が改悪されました(※)。集積所からの持ち去りに対し、20万円以下の罰金が定められています。条例の施行は10月1日からですが、担当部署である墨田区リサイクル清掃課は、すでにアルミ缶・古紙を収集する野宿者の名前を名簿化し、ビデオ撮影によって人物の特定をはじめています。
 わたしたちは、この条例が、野宿し暮らす人々の生活に深刻な打撃を与えること、また、野宿する人びとと社会との関係が根底から覆されることを憂慮し、この条例に強く反対しています。

◆廃品を収集し換金することは、履歴書に載せられるような「住所」を持たない人びとが現金を得るための貴重な手段です。都市がわたしたちにもたらす仕事として、戦前より路上に放り出された多くの人がこの方法で生活の糧を得てきました。
 アルミ缶・古紙収集をする仲間には女性も高齢者もいます、けがや病気、障がいなどを抱え現状の雇用システムから排除された末に「最後の」仕事としてたどり着いた人も少なくありません。アルミ缶でいえば現在キロあたり百円前後。一晩歩きまわりうまくいけば10キロ程度集まります。重労働の割に実いりが薄いという苦労はありますが、皆生きていくために懸命に、誇りをもって働いています。

◆わしらの仕事は「犯罪」なのか
 墨田区は現在、資源ごみ持ち去り防止対策として「町会パトロールを行う」「持ち去りの通報」を挙げ、さらには区民に対し「可能であれば監視カメラを設置しましょう」などと呼びかけています。命をつなぐわしらの仕事が、行政主導のネガティブ・キャンペーンにより「違法行為」としての印象を強めつつあるのです。今回の条例改悪が野宿者に対する社会的排除を助長するおそれがあることは言うまでもありません。
 アルミ缶・古紙収集する仲間たちは長い間、地域住民とコミュニケーションを試みながら、社会に根づいて仕事をしてきました。そのわずかな絆さえも断たれようとしています。

◆たしかに、野宿者をめぐる行政の施策など、メインストリームの政治から見れば周縁に位置するものなのでしょう。墨田区は「やさしいまち」(※2)を表明する一方、このまちに住まう野宿当事者に多大な犠牲を要求しています。同区リサイクル清掃課はわたしたちの抗議に対し回答さえしようとしません。
 条例改悪に反対するためには一人でも多くの方の力を必要です。
 わたしたちの生の実践が、多くの皆さんの毎日と地続きであることを願っています。10.3緊急行動へのご賛同、ご参加をどうぞよろしくお願いいたします。

野宿労働者有志 支援者有志
山谷労働者福祉会館活動委員会
山谷争議団・反失実

(※)条例の正式名称は「墨田区廃棄物の減量及び処理に関する条例」です。
(※2)「すみだやさしいまち宣言」http://www.city.sumida.lg.jp/sumida_info/yasasiimachi/sengentoha/index.html

◆ご賛同いただける方、お手数ですが下記の項目にお答えいただき、下記メールアドレスまでご返信ください。
【お名前】団体名/個人名(+所属名など)
【名前の公表について】公表可/公表不可
【連絡先(任意)】
【メッセージ等ありましたらお願いします】

【連絡先】
台東区日本堤1-25-11 山谷労働者福祉会館気付
Tel/Fax 03-3876-7073
【メールアドレス】
san-yaアットマークsanpal.co.jp(アットマークを@に変換してください)

【参考資料】
http://san-ya.at.webry.info/201009/article_2.html?utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed%3A+at%2Fwebry%2Finfo+%28*.at.webry.info+Feed%29
「アルミ缶、古紙収集って、どんな仕事?」
「地域住民との関係は?」
「中高生による野宿者襲撃との密接な関係」
「今回の条例改定で、どんな影響がでるの?」等々、詳しい説明をまとめています。
 ぜひご一読ください!

========京都でも!========


野宿者の生存を脅かし、社会的排除を助長する条例改正に反対する共同声明

 わたしたちは、京都市によって京都市会9月定例会に提出された、家庭から出された「缶・びん・ペットボトル」及び「大型ごみ」の持去りを禁止する条例改正案(以下、本件改正案とする)を、野宿者の生存権を侵害し、野宿者に対する社会的排除を助長するものであると考え、本件改正案に強く反対します。 
 さまざまな事情から住居を失い、いったん野宿の状況に追い込まれると、その状況から脱出するのは容易ではありません。野宿者の相当数は、高齢であったり、けがや病気、障がいなどをかかえていたりして、現状の雇用システムからは排除されています。野宿者であるというだけで雇用に極めて消極的な態度をとる企業も少なくありません。また、生活保護は、野宿者に対する運用において、集団生活となる施設への入所が原則化されるなど、野宿者にとって利用しにくいものとなっています。野宿者は安定した収入も住居も奪われ、極度の貧困状態を強いられています。彼ら彼女らの多くにとって、アルミ缶等の廃品を収集して換金することは、命をつなぐための残された貴重な手段の一つとなっているのです。
 このような現状において、適切な労働政策や福祉政策の実施もないままに、本件改正案によってアルミ缶等の収集が禁止されてしまうと、野宿者の多くが生活の糧を奪われ、その生命が危険にさらされることになります。条例改正は、「健康で文化的な最低限度の生活」以下の生活を強いられている野宿者を更に困窮させるものであり、重大な人権侵害であるといえます。
 また、本件改正案は、野宿者に対する社会的排除を助長するおそれがあります。野宿者は差別と偏見にさらされ、社会的排除の対象になってきました。野宿者に対する誤解のもとに、野宿者支援のための宿泊施設の建設に対して地域住民による反対運動がおこる事例も散見されます。中高生などによる野宿者への嫌がらせ、殺傷行為も後を絶ちません。本件改正案は、生きるためにアルミ缶等を収集する野宿者に「わるもの」というレッテルを貼るものであり、野宿者に対する社会的排除の風潮を助長しかねません。
 日本社会で大きな社会問題となっている貧困問題は、社会の無理解と無関心のもとで広がり深刻になっていきました。ようやく最近になって貧困問題への社会的取り組みが政策的課題とされつつあります。貧困問題を克服するためには、貧困を可視化し、これまでの差別や偏見を乗り越える必要があります。ところが、本件改正案は、明らかにこれに逆行するものです。京都市の態度に、わたしたちは大きな不安を感じざるをえません。
 わたしたちは、野宿者に対する重大な人権侵害であり、排除的政策である本件改正案に対し、怒りをもって、反対を表明します。         
 2010年9月15日

反貧困ネットワーク京都
関西非正規等労働組合ユニオンぼちぼち
京都自治体関連労働者自立組合ユニオン「らくだ」
きょうと夜まわりの会
健康よろずプラザ
生活保護問題対策全国会議
全京都生活と健康を守る会連合会
反貧困ネットワーク
反貧困ネットワーク川神奈
反貧困ネットワーク埼玉
ホームレス総合相談ネットワーク
ホームレス法的支援者交流会
ホームレス支援機構・京都寄り添いネット
京都自立支援バックアップセンター
近畿生活保護支援法律家ネットワーク
NPO法人あったかポート


Leave a Reply


Warning: Undefined variable $user_ID in /home/plateaux/chikadaigaku.net/public_html/street/wp-content/themes/pixeled/comments.php on line 139