「街頭パフォーマンス」こそが都市文化を創造する。
by potlatch on 3月.11, 2009, under パブコメ
「繁華街等における安全・安心の確保に関する考え方」を読みました。
★「放置自転車・自動二輪車や違法看板の撤去、路上清掃、落書き消去等の環境美化活動」
東京の繁華街はどんなに清掃をしても無駄。落書きなどよりもむしろ「商業広告」の異常な氾濫を恥じるべきである。街頭スクリーンの騒音、環境美化を理由にしたマナー標語、公共道路への警告ペイント、これらがいかに街を汚らしくしているかよく考えるべきである。即刻やめるべきは、この種のおしつけがましい消費煽り宣伝そして一方的な道徳の押しつけである。放置自転車問題は車優先社会の弊害であり、無料の駐輪所を用意しない行政の怠慢である。クリーンで環境に優しい乗り物「自転車」は大都市東京ではむしろ積極的に利用を推進するべきである。
★「街頭や歩行者天国において大衆に多大な迷惑となるパフォーマンス等、街の秩序を乱す行為の防止に係る啓発活動」
なぜパフォーマンスが「迷惑行為」なのか理解に苦しむ。お上まかせや消費経済あおりではない、自主的・能動的な「街頭パフォーマンス」こそが都市文化を創造する。これらを管理し寛容さを持たない監視都市は近い将来没落の一途を辿るだろう。なぜならそのような都市は息ぐるしく生きにくいだけであり、魅力もなく、人々から「自発的に街を愛する心」を奪うからである。庶民の活気や自由度こそが街を活性化する。警察や監視カメラが目を光らせる街に未来はない。すでに東京は世界有数のディストピアに変貌しつつある。「安全安心」といえば何でもまかりとおると思うのは間違いだ。街でくりひろげられる自由な表現活動に規制をかける行為には断固反対する。
★「外国人の不法就労防止に係る啓発活動」
偏見もはなはだしい。東京の経済はいまや外国人が支えている。飲食店の深夜労働をになっているのはほとんどが外国人ではないか。実態をみず外国人を犯罪者扱いするとはなにごとか。このような考え方をする東京都安全・安心まちづくり有識者会議の良識を疑う。この会議にどれだけの予算をかけたのか、正式に情報公開を要求する所存である。
(東京都千代田区・パフォーマンス業)