5月26日(土)「スカイツリー再開発で貧乏人を殺すな!」スカイツリー包囲デモ第二弾
by potlatch on 5月.25, 2012, under タウン情報
山谷ブログ 野宿者失業者報告報告 http://san-ya.at.webry.info/ より
スカイツリーの貧乏人追い出しに反対するデモ!
5月26日(土)
午後4時 花川戸公園(浅草駅徒歩5分)にてめしと集会
午後5時 デモ出発
午後7時 竪川河川敷公園にて『長居青春酔夢歌』上映会
*アルミ缶TV*
スカイツリーの開業が近づいている。5月22日のオープンに向けて、新聞やニュースはおめでたいムードでいっぱいだが、野宿の仲間や貧乏人にとって、いいことは一つもない。もっとも大きいのは、スカイツリーが街の再開発と結びついて、貧者の追い出しを行っていることだ。再開発というのは、コギレイな建物や箱物を作り、金持ちや観光客を呼び込むこと。
隅田川の浅草近辺がこの数年でどのように作り替えられていったか、思い出してくれ。10年前は、川のテラスにそって野宿の仲間の小屋が隙間なく建てられ、そこでゆうに500名を越える仲間が暮らしていたじゃないか。仲間たちの小屋は、2年間3000円のアパート事業をはじめとした様々な施策やそれとセットでの追い出しで、次第に数を減らしていった。そして、小屋を潰した後に、観光の施設(水上バス乗り場の改築、スカイツリー展望台などなど)が作られた。
今も、多くの仲間が野宿を余儀なくされている。しかし、ここ数年、役人どもの追い出しは陰湿さをきわめ、小屋を新しく建てるとハエのように寄ってきて嫌がらせをし、追い出そうとする。ガードマンが雇われ、貧しい者が貧しい者の追い出しをするという、イビツな絵となっている。役人やガードマンは、小屋だけでなく、ダンボールを囲って寝ている仲間に対しても、追い出しを行い、夜も寝かせようとしない。やつらは「スカイツリーができたら一人もいられないからな」などと言って回っている。隅田川だけでない。ここ10年の間に、山谷や隅田川、上野地域で起こったことを見てきた者ならば、誰もがスカイツリーが追い出しの象徴であることを感じているはずだ。
だが、スカイツリーができることにより、巨額の金が動いている。その金をごっそりとフトコロに入れて喜ぶやつらがいる。スカイツリー再開発で儲かる東武などの大企業や大資本だ。地元の商店などは、スカイツリーに観光客を持っていかれて、むしろ苦しくなると言われている。実際、スカイツリーの足元に新しくできたビルのテナントには、地元の商店はほとんど入っていないらしい。テナント料(家賃)が高すぎるのだ。スカイツリーは貧富の差を拡大させている。
スカイツリーのにわか景気に踊っているマスコミは、はっきりと金持ちの立場で報道をしている。だが、この10年間、どのように貧乏人・野宿の仲間の追い出しが行われ、どれほどの仲間が死んでいったかを知っている私たちは、スカイツリーを再開発と貧者の追い出しの中に位置づける。スカイツリーは役人やガードマンの追い出し、通行人による野宿者襲撃とセットになって貧者にのしかかってきている。
舞い上がっているやつらには悪いが、私たちは、このスカイツリーに対し、貧者(野宿者、日雇い労働者、失業者、生活保護受給者)の立場から、はっきりと否(イナ)の言葉を発していこう。5月26日のスカイツリー包囲デモへ結集を!!