ディストピア TOKYO

自警団のような集まりによる取り組みは、これに参加しない人々の意思・主張を大きく阻害する

by on 3月.24, 2009, under パブコメ

『 東京都青少年・治安対策本部総合対策部安全・安心まちづくり課 パブリックコメント担当あて

「繁華街等における安全・安心の確保に関する考え方」に関するパブリックコメント (全2枚)

 東京都が公表した「繁華街を昼夜を問わず人々が安心して集い、憩うことができる安全な場所とするための方策」に断固として反対いたします。以下、具体的に列挙します。

 先ず、「行政や警察による安心・安全の確保を基本にしつつも、事業者、地域住民、ボランティアによる自主的、継続的な取組が重要である」と記されていますが、このような事業者、地域住民、ボランティアはごく一部のコミュニティの人々であり、そのような自警団のような集まりによる取り組みは、これに参加しない人々の意思・主張を大きく阻害する可能性があり、そのような取り組みには「安心・安全」の姿などみることはできません。

 また、このような条例下で集まった人々の活動では、人々が意見を対立させながらも互いが顔を合わせて話を進める、真に継続的で生産的な場としての公共空間は育まれるはずもなく、そこに成すのは、一部の人々が神経を尖らせながら、自分さえよければいいとする空間としての「公共」空間でしょう。

 そもそも礎として条例上の根拠を先に作ろうとすることは、本末転倒であり、根拠が先行してしまっては、市民各人による継続的な意思とその対立によって生まれるべき生活の空間をつぶすこととなってしまい、条例を作ることは市民の根本的生存権を脅かすものとなるでしょう。

 このような一筋縄ではいかない多種多様な人間の共存に、近代思考の合理的な「条例」など全くもって通るものではないのです。

 警察OBによる積極的な支援は、既に公務員ではない人間が過去の経験のみで市民を先導することが考えられ、「警察」という概念が市民社会へと侵入し、法とは別のところでその概念が一人歩きして、市民の自由を縛り上げることが十分に考えられます。公務員による退職後のこのような行動は、市民の自由な生活を脅かすものであり、条例にこのような支援を組み込むのは大きな間違いです。

 大学・専門学校は学業の空間、知の空間であり、そこで生きるものに対して人材面等の協力・参加を呼びかけるのは、知の探究への不当な弾圧であり、このような事態は戦中の学徒動員と異ならない批判すべきものでしょう。断固として反対します。

 街頭でのパフォーマンスというものは、パフォーマンスである以上それを迷惑とするのはその場のまさにその瞬間に出くわした人々の感情であり、そこまで揺さぶりを掛けられる行動こそがパフォーマンスという表現でしょう。つまり、この条例は、日本におけるパフォーマンスアートを大きく潰そうとする仕組みともいえるのです。これは、過去の日本帝国主義が芸術あるいは美術に対して遂行した弾圧と同じものだといえます。

 繰り返しになりますが、市民の安心・安全は市民自身の手によって継続的に手探りで作っていくものであり、そうでなければ公共の空間は育まれません。条例を根拠として先に立てるなどというのは、本末転倒であり、そのような規制はいままで我々が生きてきたその場所場所の歴史を、全くそぐわない合理的な仕組みによって踏みにじる行為となるのです。

 東京都が公表した「繁華街を昼夜を問わず人々が安心して集い、憩うことができる安全な場所とするための方策」に断固として反対を表明するものです。

       2009年2月16日 』

(住所:東京都中央区 性別:男 年齢:25歳 職業:学生)
 


1 Comment for this entry

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    ──風紀委員、怖いの?
    ──怖くないよ。あんなバカども。
    ──じゃあ、無視すればいいじゃん。
    ──あいつらが無視してくれないんだよ。オレが何したっていうんだ。
    ──私とキスしたじゃない。
    ──シバタとキスすると、トラにヤキ入れられるのかよ。
    ──バカが考えていることは普通のヒトにはわからないじゃない。風紀委員も自分が何したいかわからないのよ。バカだから。
    ──オレ、あしたヤキ入れられるだろうな。


    ──爆弾じゃねえよ。花火じゃねえかよ。
    ──これはテロじゃなくて、アートだから。
    ──またわけわかんないこといってんじゃねえよ。
     ぼくはまたリュウに小突かれ、土手を逃げ回った。
     中州のススキは冷たい夜空の下でオレンジ色に燃えていた。あれは革命ののろしなんだと思うことにした。リュウもボクも一人で勝手に反乱を起こす。そうしなければ、世界はますます退屈になり、残酷になってゆくから。

    「君が壊れてしまう前に」 島田雅彦 平成十年三月二十五日 角川書店刊

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