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豆知識

都議選ガイダンス 公明党の巻 大松あきら議員(北区選出)

by on 7月.09, 2009, under タウン情報, 豆知識

★公明党の巻 

 同じく3月17日・18日の総務委員会における、大松成(あきら)議員(公明党・北区選出)の発言をご紹介いたしましょう。

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▼3月17日 総務委員会速記録第四号ヨリ

東京都議会トップ > 委員会の速記録 > 総務委員会 > 速記録第四号
http://www.gikai.metro.tokyo.jp/record/soumu/d3010178.html

〇大松委員
 私の方からも、東京都安全・安心まちづくり条例改正について質問をいたします。

 犯罪のないまちづくりは住民の願望であり、都政の重要課題であります。都内の犯罪情勢は、平成十四年に刑法犯認知件数が三十万件を超え、過去最高になって以降は、警視庁の皆様方の昼夜を分かたぬご尽力によりまして、認知件数は着実に減ってまいりました。一方、私の地元では、歴代の警察署長が、治安回復は自主的な防犯活動に貢献されている住民の皆様方のご尽力のたまものですと、よく住民への感謝を語られる姿を拝見しておりまして、警察、行政、そして住民とのすばらしい協力関係が築かれていることを高く評価をしております。

 実は、私自身は余り町会活動は満足にできておりませんけれども、防火防犯パトロールであれば、夜十時からということでありますので、何とか出られます。少しでも多く参加しようと頑張っているところでございます。私の町会内には商店街がありまして、町会の皆様方は営業の合間を縫われ、また仕事を終えてパトロールに駆けつけていらっしゃいます。手前みそではございますが、模範の町会と自負をしております。

 こうした住民の皆様方の活動によって犯罪発生が抑制されておりますが、この活動を具体的に進める力となっておりますのが、平成十五年に制定をされました東京都安全・安心まちづくり条例であります。今回、その条例改正案が提出をされておりますけれども、今、防犯対策における課題の一つは、統計の数字の上では治安は回復をしているものの、住民の実感という体感治安が回復をしていないことであります。体感治安が回復しない原因の一つとして挙げられますのが、無差別殺傷事件など、繁華街における通り魔的な事件の発生です。そして、このたびの条例改正案では、従来の夜の盛り場対策をさらに進めて、昼夜を分かたず、多くの人々が集まる繁華街にスポットが当てられているわけでございます。

 そこで何点か伺います。

 まず、安全・安心まちづくり条例の法的な性格について確認をしておきたいと思います。所見を伺います。
〇八木沼治安対策担当部長
 安全・安心まちづくり条例の性格についてでございますけれども、平成十五年七月の警察・消防委員会におきまして、警視庁の生活安全部長が、地域住民や事業者の方々には犯罪の防止に関心を持っていただき、自分のまちは自分で守るという意識を高め、自主的な防犯活動等を推進していただくためのご協力をお願いするものであり、何かをしていただくことを強制するとか、あるいは協力しないことで不利益をこうむるといったものではないと答弁しているとおりでございます。
〇大松委員
 この条例は、地域住民や事業者の皆様方の自主的な防犯活動を推進するものでありまして、決して強制力を有するものではないということであります。そうであれば、この条例に基づく指針も、当然同様の性格であると考えますが、指針も強制力を持たないということでいいのかどうか、答弁を伺います。
〇八木沼治安対策担当部長
 本条例に基づいて制定される指針についてでありますが、事業者や地域住民等に求められる取り組みを例示したものであります。委員ご指摘のとおり、強制力を有しない本条例に基づいて制定するものでありますから、当然、何らの強制力を有するものではありません。
〇大松委員
 この条例、指針には強制力はないということが確認できました。実は、この条例が制定をされた平成十五年の警察・消防委員会の質疑で、条例に強制力がないにもかかわらず、条例に「努める」とあれば、一般の人々が義務だと思う危険があるという議論がありました。

 そこで伺います。平成十五年の条例施行後、何か行為を強制されたというような苦情、通報はあったのかどうか伺います。
〇八木沼治安対策担当部長
 平成二十年十二月末まで、安全・安心まちづくり条例を主管しておりました警視庁や生活文化スポーツ局の都民の声に、そうした苦情等が寄せられたとは聞いておりません。
〇大松委員
 そうした声はなかったということであります。いずれの町会におきましても、我がまちは我が手で守るんだと、こういう心意気で集まっていただいているわけでございます。住民の皆様方が強制されていると勘違いをするという主張は的外れでありまして、反対のための、ためにする議論であったといっておきたいと思います。その上で、今回の条例改正においてもいろいろな意見が寄せられておりますが、一つ一つ確認をしておきたいと思います。

 今回の条例改正について、都は、繁華街等における安全・安心の確保に関する考え方のパブリックコメントを実施しましたが、この考え方は、この条例に基づいて制定される指針の原案になると受けとめてよろしいのでしょうか。
〇八木沼治安対策担当部長
 パブリックコメントを実施する際に公表いたしました考え方は、本議会での審議を踏まえまして、知事の決定を得て、条例の施行とあわせて指針として定めていきたいと考えております。
〇大松委員
 寄せられた意見の中で、繁華街への来訪者に関する内容について問題があるとの意見が寄せられたとのことでありますが、今回の改正で来訪者を条例の対象にした理由は何でしょうか、伺います。
〇八木沼治安対策担当部長
 繁華街等の防犯対策を検討していただくために設置いたしました東京都安全・安心まちづくり有識者会議におきまして、繁華街等では来訪者がさまざまな被害に遭うことも多い。来訪者はこうした犯罪の特性や実情を理解し、まず、みずから安全の確保に努めることが大切である。また、国内外から多くの人が集い、憩う繁華街等を一層安全・安心な場所としていくためには、来訪者がルール、マナーを遵守し、大衆の多大な迷惑となるパフォーマンス等、まちの秩序を乱す行為を自粛することが大切であるといった旨の議論がありました。

 こうした議論を踏まえまして、有識者会議の報告書では、繁華街を訪れる者に対しても、安全・安心な繁華街の形成のために必要な協力を求めていくことが必要であるとの提言を盛り込んだところでございます。この提言を受けまして、来訪者を条例、指針に規定することといたしました。
〇大松委員
 繁華街のように、だれもが自由に訪れられる場所は、いわゆる匿名性が高くなり、犯罪に対する心理的ハードルも低くなるといわれておりまして、何らかの犯罪に巻き込まれる危険性があります。来訪者みずからが安全確保に努めるとともに、他の人々に多大な迷惑となるような行為の自粛について協力を求めることは、法令以前の問題として当然のことと考えますが、所見を伺います。
〇八木沼治安対策担当部長
 理事ご指摘のように、多大な迷惑となる行為を行っている者に対して注意を喚起したり自粛を求めることは、当然な行為であると考えますが、それは条例、指針に基づくものではないと考えております。また、本条例及びそれに基づく指針は、一般的に迷惑行為を自粛するよう協力を呼びかけるものでありまして、個別具体の来訪者の行為について、この条例、指針を根拠に規制することはできないと考えております。
〇大松委員
 条例や指針を根拠に規制することはできないとの答弁も伺いました。しかし、一部の報道では、多大な迷惑となるパフォーマンスを慎むと指針に規定されることで、自由な活動を萎縮させるのではないかといった声が取り上げられておりますけれども、この点につきまして、都の所見を伺います。
〇八木沼治安対策担当部長
 繰り返しになって大変恐縮ではございますけれども、指針は権利を制限したり、規制を課すなどの強制力を有するものではありません。パフォーマンスを街頭や歩行者天国などの公共空間で行う場合には、大衆に多大な迷惑を与えないように配慮するのは当然のことであります。肌をあらわにしたり、故意に下着を見せたりして、不特定多数の者による撮影を誘発する行為などの自粛を求めたとしても、自由な行動を萎縮させるものではないと考えております。
〇大松委員
 多大な迷惑になる行為は自粛してくださいと協力を求めることが自由な活動を萎縮させることにはならないという都の考え方がよくわかりました。

 また、パブリックコメントでは、大衆に多大な迷惑となるパフォーマンス等、まちの秩序を乱す行為の基準があいまいであり、表現の自由の重大な侵害に当たる可能性があるという意見が寄せられたようでありますが、この指針の策定によりまして、表現の自由が侵害されるのかどうか、所見を伺います。
〇八木沼治安対策担当部長
 これまでの答弁でも申し上げましたとおり、条例は権利を制限したり規制を課すなど、強制力を有するものではありません。条例に基づいて策定される指針も同様の性格を有するものであります。したがいまして、繁華街等の安全・安心の確保に関する指針を制定することにより、表現の自由が侵害されるものではないと考えております。
〇大松委員
 今回の条例改正及びそれに基づく指針の策定によって、表現の自由は侵害されないとの明快な答弁を伺いました。この条例改正及び指針の策定によって、繁華街の防犯力が向上されますよう、期待をするものであります。

 最後に、繁華街等の防犯対策の推進に向けた本部長の決意を伺います。
〇久我青少年・治安対策本部長
 一般的に、繁華街等は不特定多数の人が集まることにより、匿名性が高く、死角となる場所も多い、そういったものでございます。また、違法風俗店や暴力団の問題、来日外国人の不法就労等の問題があり、さらに来訪者のさまざまな犯罪被害も発生しております。一方で、そこに居住していないビルのオーナーや頻繁に入れかわるテナント等も多く、地域ぐるみの取り組みが困難な場所でもございます。このように、さまざまな問題を抱える繁華街等を犯罪が起こりにくい場所としていくためには、行政や警察による対策に加えて、事業者や地域住民等による自主的な取り組みが大変重要でございます。

 このたび、こうした取り組みを推進するため、条例の改正を提案しているところでございますが、今回の改正を契機として、地域ぐるみの取り組みが推進されることを期待しております。
 都といたしましては、来年度から三年間で、十五の地域において、関係者が一体となって対策を推進する協議会の立ち上げや、防犯カメラの導入などの取り組みを支援してまいります。こうした事業などによりまして、子どもからお年寄りまで、数多くの人々が昼夜を問わず、安心して集い、憩うことができる場所となるよう、全力で取り組んでまいります。
〇大松委員
 犯罪のないまちづくりといいましても、その根本は教育と考えます。その上で、防犯対策は防犯対策として、ハード、ソフト両面から具体的に進めていかなければなりません。今回の条例改正、指針の策定は、子どもから高齢者まで、さまざまな人が集まる繁華街におきまして、地域住民もそこに来訪する人も皆が協力をして、だれもが安心して集えるまちづくりをしましょうというものであります。強制力を持って外から抑止するのではなく、内発性、自発性、自立性というものを重視いたしまして、まちの雰囲気を盛り上げていこうというのが今回の条例改正と理解をしております。今回の改正を契機に、都民が安全・安心を実感できるまちづくりへ、さらなる都の取り組みを要望いたしまして、次の質問に移らせていただきます。

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 大松議員の地元は「警察、行政、そして住民とのすばらしい協力関係が築かれている」そうですが、犯罪認知数はビミョーに増えてますね北区。

▼警視庁 犯罪情報マップ
 http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/toukei/johomap/johomap.htm

 それより「犯罪のないまちづくりといいましても、その根本は教育」「強制力を持って外から抑止するのではなく、内発性、自発性、自立性というものを重視いたしまして」の部分、気になります。ようは、心の東京革命? 
 
▼心の東京革命 http://www.kokoro-tokyo.jp/

で、翌日18日の意見開陳です。

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▼3月18日 総務委員会速記録第五号ヨリ

東京都議会トップ > 委員会の速記録 > 総務委員会 > 速記録第五号
http://www.gikai.metro.tokyo.jp/record/soumu/d3010179.html

〇大松委員
 都議会公明党を代表して、当委員会に付託された平成二十一年度予算関係議案について意見開陳を行います。
(略)
 次に、青少年・治安対策本部関係について申し上げます。

 一、子どもたちのインターネットをめぐるトラブルが後を絶たないことから、トラブル等への相談対応など関係機関と連携し、青少年を守るための取り組みを積極的に行うこと。

 一、繁華街における体感治安を改善するため、区市町村、地域住民、事業者等と連携し、各種の取り組みを積極的に展開すること。

 一、自動二輪車駐車場の整備促進を図るため、区市等と連携により実効性のある取り組みを積極的に講じること。

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 いうまでもなく、公明党も、もろてを挙げて「賛成」しています。

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